標高差:1,270m
累積標高差:1,683m
長野県南箕輪村
コースタイム:7時間13分(休憩時間含まず)
登り:4時間08分
下り:3時間05分
ウィキペディアから
伊那市の仲仙寺から登るルートがよく利用されている。途中には山小屋や水場はない。 4合目で南箕輪村の林道大泉線の大泉所ダムからのルートが合流する。
5合目周辺は、カラマツの植林地となっている。 7合目から9合目の稜線上からは視界が開け、八ヶ岳、南アルプス、伊那谷、木曽駒ヶ岳、御嶽山などの好展望が得られる。
また、横川渓谷から黒沢谷沿いに登るルートがあるが、上部はクマザサに覆われた不明瞭な登山道で利用者は少ない。
『日本二百名山』 ロングコース中、何の見所も無く退屈なだけ。 展望は少しあったが大したことはなかった。
経ヶ岳を登り終えて
長野県の山なのでそれなりには期待はしたが、文中にも何度も書いた通り、登山口から山頂までの長い行程中、何の見所も無く、変化も無く、展望もほとんど無く、退屈極まり無い山だった。
ウォーキングが好きなハイカーには良いかも知れないが、山登りが好きなハイカーには耐えられないかも知れない。
途中に水場がない
今日は気温が低かったので飲物は500ccで済んだが、真夏の蒸し暑い時期なら2L以上の飲物が必要だろう。それによってザックが重くなり、面白くない山が更に面白く無くなりそうだ。
無理して行くなら涼しい時期が良いと思う。
今日の温泉
予め決めておいた、みのわ温泉の”ながたの湯”(500円)に向う。
登山口からは5km以上離れた場所ではあるが、設備が充実しており、
洗い場は広く泉質もぬるぬるしていて温泉らしかった。
奥茶臼山の登山口に移動する
しらびそ峠登山口は標高1,833mと高いので寒くて車中泊には適さないだろうと、標高の低い所で車中泊に適する場所を探しながら車を走らせるが、結局、適当な場所が無く、登山口よりも更に標高の高いハイランドホテルの駐車場、標高1,900mで車中泊をすことになってしまった。
予想通り早朝の外気温は4℃まで下がり寒かった。
前日の移動
奥三界岳に登頂後は”かたらいの里”温泉で汗を流し、伊那市へ車を走らせる。 すき家でビビンバ定食で夕食を摂り、大泉所ダムの登山口に入り車中泊とする。
夜中にカミナリが鳴り雨が降って来たが、それが標高の高い山頂付近では春の降雪になっていた様だ。
〔173〕経ヶ岳 (2,296m)
きょうがたけ
2015年度のミニ遠征
林道は駐車場横から始まり、入口には車止めのワイヤーロープが
張ってあった。 既にトレラン用の注意書きが張ってあった。
”大泉所ダム湖”の横にある登山者用駐車場には今週末に行なわれる
トレランの大会用に新しい簡易トイレが二つが置いてあった。 昨夜の雷雨は止んでくれたが路面はまだ濡れているのでスパッツを付けて歩くことにする。 コース中に水場が無いとの話しで飲物は1.5Lを持って5時3分に出発する。 朝の気温は7℃、寒いのでW・Bを着て行く。
林道は13分で終点となり、2合目の表示があった。
ここから登山道が始まる。
車が充分走れる林道を進んで行く。
林道歩きは今の所、水平道だ。
登山道周辺には ”ツツジ”が満開となっていた。
標高が高いので関西より1ヶ月は遅く咲いている感じだ。
登山道に入るとジグを切って登って行く。
昨夜の雨で路面が滑り易い。
”ビューポイント”からは伊那市街方向が見えたが、
雨上がりの靄で見えているとは言えない状態であった。
37分にて ”3合目”を通過する。
ここから先は穏やかな道となり展望も開けてくる。
4合目からの登山道はトラバース路となり、緩やかに登って行く。
58分にて仲仙寺からの登山道と合流する ”4合目”の分岐に着く。
ず〜〜っと退屈なトラバース路が続く。
”マルバウツギ”が咲いていた。
5合目からも再びトラバース路が始まる。 同じく退屈な道だ。
1時間30分にて狭いトラバース路から広い所に出ると、
そこは5合目だった。
1時間58分にて6合目を通過する。
見所の無い退屈な道が続く。
1時間47分にてトラバース路から尾根道に入る。
相変わらずの細い道ではあるが、ササは刈り払いされており歩き易い。
2時間19分にて7合目を通過する。
展望があるらしい8合目までは40分と表示されていた。
40分とは遠いではないか。
尾根筋を歩いているのだが、樹林が茂り
尾根らしさはどこにも感じられなかった。
標高を稼がない退屈な道が続く。 尾根筋を歩いてることは判る。
樹林帯の隙間からは ”木曽駒ヶ岳”が見えていたが、樹林が濃くて良く見える
場所を探してもこの程度だった。 肉眼では”宝剣岳”もはっきり見えていた。
うっ! 昨夜の雷雨は標高の高い地点では降雪になっていたのか。
3時間11分にて展望が得られると言われいる8合目に着く。
確かに広々としたピークではあるが、
周囲には樹木が茂り大展望とは言えなっかた。
8合目ピーク(2,150m)の石柱には ”望郷”と書かれているだけだった。
後二合分だけなのに ”経ヶ岳”山頂はやたら遠くに見えた。
展望が良いと言われている8合目からは、
樹木が邪魔してこの程度の展望しか得られなかった。
次ぎのピーク(2,192m)はカラマツに隠れてしまっているが、
かなり標高差がありそうだ。
8合目からの北方向に見える ”黒沢山”(2,127m)には
ガスが掛かってしまった。
8合目より良い展望が得られる地点があった。
”木曽駒ヶ岳”にも昨夜の降雪が載っていた。
ピークに登り切ると鞍部に向けて下って行く。
倒木が多くなり雪も被っているので登山道が判り難くなってくる。
次ぎのピークに向けて登って行く。
行程中、登り下りが多く下山時の登り返しが堪えそうだ。
9合目からは穏やかに下って行く。
下山時にはここを登り返す必要がある。
鞍部から登り返すと石仏のある9合目に着いた。
積雪で登山道が判り難くなる。 倒れたササを踏み越えて行く。
標高が上がるに従い積雪量が増えてきたが、
それでも2〜3cm程度しかない。 歩くのには問題無かった。
現在、足跡は俺のものだけだ。 下山時はこれを辿れば良い。
巾の広い登山道になる。 昨夜の降雪なのでバージンスノーを歩く
ことになる。 樹林に積もった雪が雨の様に落ちて来て、
Tシャツが濡れてしまい寒くなってきた。
最後のひと踏ん張り、緩やかに登って行く。
9合目から随分歩いたが ”経ヶ岳”の山頂はまだ随分と遠い。
もうへたばってしまいそうだ。
4時間08分、思ったより早く ”経ヶ岳”(2,296m)
に着いた。 4時間を切れなかったのは残念あるが、
自分なりに目一杯頑張ったのでこれ以上は
どうしようもない。
山頂からの展望はこの程度。 これでも時間を掛けて探した樹林の隙間。
気温5℃、Tシャツ1枚では寒いので10分の休憩だけで下山する。
下山時の最初の登り返しピークを見る。
下山中にこの光景を何度も繰り返すことになろう。 気が重い。
山頂から下りた最初の鞍部は ”コバイケイソウ”の
群生地となっていた。
南アルプス方面が見えており、大体は判るのだがガスで覆われ細かい特定が出来ていない。
”千丈ヶ岳”の右側には北岳があるはずであるが、完全にガスで隠れてしまっていた。
登り時にはガスで覆われていた ”黒沢山”は下山時には綺麗に
見えていた。 しかもヤマザクラが花を添えていた。 8合目から
下山して行くと静岡からのハイカー、岐阜からのハイカーとすれ違う。
下山なのに次々と登り返しピークが出て来るが、
下山方向からの登り返しはそれぞれ大したことはなかった。
下山2時間13分にて4合目分岐に戻る。
退屈な道なのでここまでがやたら遠くに感じた。
行程中、何の見所も変化も水場も無いので、
下りの写真はワープしてトラバース路に入る。
4合目からの登山道も退屈な道であり、時間が凄く掛かった
感じとなる。 この道にも何の見所も変化もない。
強いて言えば路面が滑り易いだけだ。
登り時には絵にならなかった ”ビューポイント”からの
展望であるが、下山時には伊那市街の全体が見える様に
なってはいたが、やはり霞みが酷い。
林道への橋を渡る手前が ”コゴミ”(クサソテツ)の群生地になって
いた。 コゴミは家の庭でも育てていたが、場所を取り過ぎるので
捨ててしまった。 綺麗な観葉植物にはなるんですがねー
今朝よりいっそう鮮やかに ”ツツジ”が咲いていた。
まったく詰らない林道を下って行く。
歩き易いのだけが取り得であった。
ここが2合目。 登山道は2合目で終り、橋を渡ると林道に入る。
下山3時間05分で駐車場に戻り、経ヶ岳を終了する。
隣りに停まっている軽四は静岡ナンバーだったので浜松からのハイカーの車だろう。 その他のハイカーは仲仙寺から登ったのだろうか?
林道ゲートと舗装道路が見えてくると安堵した。 体力的以上に
精神的に苦しい山歩きだった。 個人的には好きになれない山だった。
みのわ温泉 ”ながたの湯”は人気温泉なのか昼間から多くの方が入浴に来ていた。 入浴料500円としては非の付け所の無い程の良い温泉だった。 次回も近くの山に来た時はこの温泉する予定。
<今日の温泉>
2024年3月28日改定
山頂は周囲をカラマツに囲まれ展望が得られなかった。